Это последняя драма из Cobalt. (та что в марте 2013 вышла) [自压]Cobalt全サドラマCD第2弾E'toile[320K/无BK]
1.悪魔のような花婿 (佐藤聰美,置鲇龍太郎
2.鬼舞 (梶裕貴,宮崎寬務
3.贅沢な身の上 (岡本寬志,大空直美
4.伯爵と妖精 (神谷浩史,広橋涼
5.ひみつの陰陽師 (三上枝織,赤羽根健治
6.
炎の蜃気楼 (関俊彥,速水獎7.マリア様がみてる (植田佳奈,伊藤美紀
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炎の蜃気楼overture
читать дальше昭和三十年代。前生での景虎と直江。
【序】
直江(M)「昭和三十年代。日本は戦後の混乱期を経て、高度成長の時代を迎えようとしていた。街頭のテレビには人が群がり、プロレス中継に夢中になっている。街を闊歩していた進駐軍の姿も消え、どこもかしこも、より豊かな生活を求める人々の活気に溢れていた」
【夜の繁華街】
路地裏。怨霊に憑依された男を追跡する景虎。
SE 足音
景虎「止めれ......!止まれと言っている!」
直江「右から追い込みます」
景虎「頼む、直江」
SE 高架上を過ぎる電車、車のクラクション
高架下で憑依霊を追い詰めた景虎。
景虎「とうとう追い詰めたぞ。さあ、吐け。お前に列車転覆を指示したのは、誰だ。誰がおまえに指示した!......うっ!」
SE 憑依霊、発砲(数発
直江「景虎様!......(怨霊を《調伏》するため金縛りに“ ”!」
景虎「まだ《調伏》するな、直江!」
直江「のうまくさまんだ ぼたなん ばいしらまんだや そわか!南無刀八毘沙門天!」
景虎「よせ直江!」
直江「悪鬼征伐、我に御力与えたまえ!《調伏》!」
SE 怨霊悲鳴 → 消滅
霊が抜けて倒れた憑座のもとに駆け寄る景虎
景虎「(頬を叩きおい、しっかりしろ。息はあるな。......強引すぎるぞ、直江」
直江「すみません。逃げる兆しがみえたので。しかし飛び道具まで隠し持っているとは」
景虎「コルト拳銃か......。こんなものどこから」
直江「バックに支援者がいるとしか思えません。先日の事故も計画的でした」
景虎「組織的というやつか。やはりただの怨霊の暴れ方とは違うな。国鉄職員に憑依して列車転覆させるなんて目的が分からん」
直江「首謀者はやはり織田なのでしょうか」
景虎「......例の連中か。赤いオーラの」
直江「はい。先日デモ隊を暴徒化させたのも、彼らの仕業かと」
景虎「裏はとれているのか」
直江「デモ隊と機動隊、双方に憑依霊が紛れ込んでいたのを、晴家が確認しています。恐らく両方から煽動して衝突を大きくさせていたのでしょう」
景虎「嫌な感触だ。警察の内部に憑依霊が紛れ込んでいる可能性もある」
【繁華街】
街頭テレビのプロレス中継に盛り上がる人々
景虎、それを遠巻きに眺めている
直江、公衆電話で連絡をとって戻ってくる
景虎「例の情報屋と連絡はついたか」
直江「はい。明日新宿で会うことになりました。“鬼耳”の異名をとる男で、警察の内部情報から女子高生の噂まで、大概揃ってますから、手がかりに繋がる情報も手に入るはずです」
景虎「そうか。......(がやがやとすぎていく若者たちを見て今日もデモがあったんだな。最近はどこを見てもヘルメットとマスクとジェラルミンの楯だらけだ」
直江「美奈子さんは......大丈夫ですか」
景虎「え......。なぜおまえが美奈子のことを知っている」
直江「いえ。先日あなたが怪我を負って病院に運ばれた時、偶然。......きれいな方でしたね。恋人ですか」
景虎「そんなんじゃない」
直江「とても親密そうに見えましたが」
景虎「友人だ。第一、こんな状況で恋愛でもないだろう」
直江「こんな状況だからこそ求めたくなることもあります。彼女に心を許している。ちがいますか」
景虎「何か言いたいことでもあるのか」
直江「いえ。あんな穏やかな顔を見るのは久しぶりだったので。しかし景虎様、あのひとはいけない」
景虎「いけない?美奈子の何がいけない」
直江「あのひとがあなたに抱いているのは恋情です。自らアキレス腱を作るような真似......。彼女のことを思うなら、突き放すべきです」
景虎「そんな関係じゃない」
直江「美奈子さんを巻き込む気ですか」
景虎「巻き込むだと?」
直江「あなたが美奈子さんを愛すれば、確実に身の危険にさらすことになります。愛することが殺すことになりかねません」
景虎「おまえ......っ」
直江「美奈子さんには許婚がいるそうではありませんか。彼女の心をこれ以上乱さぬために、今すぐ切るべきです。彼女の傷が深くならぬうちに!」
景虎「まさか、美奈子に惚れたのか?」
直江「(虚を突かれえっ」
景虎「おまえがそんなふうにムキになるのはおかしい。そうなのか?」
直江「ばかげなことを。私はただあなたを」
景虎「オレを?」
直江「あなたを......。(本音呑み込み傷つけたくないだけです」
景虎「心配するな。美奈子はオレが守る。織田には指一本触れさせない」
直江「(真意を伝えられずもどかしい景虎様」
景虎「彼女も孤独な人間なんだ。空襲で親をなくした戦災孤児だった。おまえなら分かってくれるはずだ。直江。静かに見守ってほしい」
直江「わかりません。わかりたくありません」
景虎「......。風が出てきた。冷え込んできたな。メシでも喰おう、直江。うまい定食屋があるんだ」
SE 高架上を電車が過ぎる
直江(M)「この胸に疼く痛みの正体から、俺はまだ目をそらし続けていた。膨れ上がるエゴイズムを認めるのが怖かった。行く手には危うい橋が待ち受ける。いずれ破裂する時がくる。そんな予感を抱きながら、立ちすくむことも許されないのだ。彼の背中を見詰めながら、俺は心の呻きをごまかすために、煙草へ手を伸ばした」(с) 直江 - Наоэ 景虎 - Кагэтора